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2008年08月25日

報道による影響範囲

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

オリンピック開催によって注目された中国。良くも悪くも色々な情報が私たちに伝わりました。リテラシーの違いによって幾つかの誤解もあるようです。オリンピックのオープニングで打ち上げられた「足跡花火」は、あれほど精密に、そして一定間隔の花火であれば、おそらくCGであると予測できます。それは、演出の範囲であり、グルメ番組でおいしいと答えるレポーターやダイエット番組での個人の感想や映画の中の殺人シーンと何ら変わりません。

私たちの場合は、煙の立ち方や当日の風向きに対する花火の向きなど、どこまでが本物の花火で、どれがCGであるかを見分けるのは、ちょっとしたゲームとなります。そして、全ての演出を見たうえで、感動したり、つまらないと感じるのです。

皆さんも無意識ながらもそういった判断をしていると思います。愛想笑いをしたレポーターが美味しいと答えても、それが本当に美味しいのか?疑いますし、深夜のあやしいダイエット健康食品であれば、本当なのか?と疑問を抱くと思います。それでも、演出されたTV番組と理解した上で、行動をしているのではないでしょうか?

極論になってしまいますが、納豆を食べるだけでダイエットできるという番組放映の翌日に、スーパーで納豆が売り切れているという現象は、視聴者のリテラシーが低いとしかいいようがありません。

目に見えるすべてのものを疑いなく信じてよいのでしょうか?スポンサーがいて成り立つ放映だとすれば、ビジネス上の問題も含んで放映されています。演出されることは、当然なのです。

映像制作は、全てが分業で、それぞれのプロに発言権や編集権があります。監督であれば、ネタばらしはしたくないため、どれが本物か偽物かをあえて説明しません。しかし、視聴者が誤解したり、関係者にいやな思いをさせそうな時には、編集が、手を加えます。グルメ番組でも、過剰に演出することで、それがきっかけとなり、倒産してしまうこともあります。それを加味して、編集では、時間の調整をして、印象を浅くしたり、深くしたりするのです。

オリンピックのオープニングでは、少女の替え歌問題もありましたが、あの歌声の少女は、一度も紹介されなかったことで、非常に落ち込んでいるそうです。それもそのはず。歌は、歌い手と作り手の両方がいなければ成立しないのに、無視され、隠されたのですから。

編集では、そういった関係者が不快にならないような配慮もします。この場合は、ナレーションや字幕説明によって、誰も傷つけることなく処理できたかと思います。

映像は、色々な演出ができる反面、誤解を招きやすいです。だからこそ、何を伝え、どう考えてほしいのか?を常に考え、演出側の都合ばかりにならないようにすることがとても大事なことなのです。  


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2008年08月18日

デジタル放送で見るオリンピック

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

皆さん、オリンピックの放映を見ていますか?選手の活躍や笑顔にとても元気をもらっています。また、メダルを獲得した選手の映像などは、何度見ても飽きないですよね。応援にもついつい力が入ってしまいます。しかし、突然応援ができなくなった時間がありました。今回は、その話をしたいと思います。

テレビ放送は、アナログ放送からデジタル放送に移行していますが、高画質・高音質で応援したいとデジタル放送でのオリンピックを楽しんでいる方も多いと思います。

デジタル放送でのメリットは、高画質・高音質のほかにも様々なメリットがありますが、データが0と1の2次元信号となった為に、冗長性が低いというデメリットも生まれました。

アナログ放送では、多少、受信状態が悪くなっても一応テレビは映りますが、デジタル放送では、一定の基準値まで受信しないと全く映らないのです。

先日、突然の雨によって、テレビが映らなくなりました。それはわずか数分でしたが、メダルをとるか?負けるかというまさに正念場でのトラブルで、応援することができず、再びテレビに映像が戻った時は、応援していた選手が負けていました。ライブ映像での応援だったため、とても残念でがっかりしました。

デジタル放送によって、その場で応援しているかのような臨場感から、一気に突き放され、一切の情報がなくなるというのは、アナログ放送にはない初めての体験でした。

デジタル放送に限らず、メリットの裏には、必ずデメリットも存在するということを忘れず、上手に付き合うことが重要だと感じました。勝手に騒がず、何が起きて、どうすれば納まるのか?を見極める自分でありたいですよね。   


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2008年08月04日

プロデューサーとディレクターの戦い

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
先日、ある有名な映画の公開について、プロデューサーとディレクターの意見の違いから、壮絶なバトルが繰り広げられたという本を手に入れました。これは、絵コンテの通り、納期も守って作った映画に対して、スポンサーサイドがイメージと違うという理由で、公開を取りやめようとした理不尽な事件を記録した本です。結末を話すと、ディレクターの熱い思いに、プロデューサーが打ち負かされ、無事に公開された後、映画史に歴史を残す作品となったというのです。
入念な打ち合わせの結果、出来上がった絵コンテの通りに制作したのに、スポンサーが口を出すというのは、意外と多いものです。それは、イメージができておらず、完成版を見て初めて気がつくことになります。

しかし、本来打ち合わせや絵コンテンの段階で、口を出さなければいけません。もし、イメージできていないのであれば、スタッフを信じて、絶対に口を出さないことが、ヒットを生む可能性を高めます。

皆さんの生活で例えると、ヘアサロンやブティックで体験しているかもしれません。

ヘアサロンで、「お任せ」と言っておきながら、あとで文句を言ったり、店員が確認しながら洋服を選んでいるのに、最終的には、「全然ちがう」と言っていないでしょうか?

オーナーであるあなたが口を出すことによって、プロの提案を超えることもありますが、一般的には、プロが提案しているものに勝るものはありません。

お金を出しているからと安易に考えずに、プロと一緒に考えることで、いろいろなことが見えてきます。最終的には自分が得します。

【任せる】のか【考える】のか、はっきりとした行動をしたいですよね。  


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2008年07月28日

うたう、うたわない

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今日は、アナウンスについてお話します。ナレーターやリポーターによって、表現の幅は様々ですが、主観的か客観的かの違いで、大きく表現が変わってきます。

通常は、視聴者を引き込み、考えさせ、感情を揺さぶりたいため、声のトーンやボリュームなどを感情の変化に合わせて、上げたり下げたりします。たとえば、「ありがとう」という言葉でも、感謝の気持ちを表現したくて、トーンを上げたり、語尾をのばしたりします。
一方、声のトーンやボリュームの変化を極力減らすことで、言葉の脚色を防ぐことがあります。気持ちが入っていない「ありがとう」では、トーンも低く、リズムの変化もありません。すーっと、音が消えていきます。こうすることで、それ以上でも、以下でもない事実としての情報を表現します。

この2つの方法を業界の言葉で、「うたう」、「うたわない」と呼ぶそうです。直接指示されたことは、ありませんがこのようなお話をお聞きしました。

「うたわない」ように、と指示された場合は、客観的な立場で、自分の意見を反映しないように、視聴者に伝えなければいけません。NHKの報道アナウンスでは、視聴者に誤解を与えないよう、事実だけが伝わるようにするのです。

一方、ある有名なキャスターを売り物にしている民放の報道では、思いっきり「うたう」ことで、視聴者に共感してもらい、その効果を視聴率につなげるという技術を使います。
気がつかないうちに、「うたう」キャスターに同調し、冷静な判断ができなくなっているかもしれません。思考が止まり、他人の考えが、自分の考えのように勘違いしてしまった時は、NHKと民放を見比べて、偏った思考をリセットすることができます。

嘘だぁ〜と思っているなら、ぜひ一度試してください。報道の内容だけでなく、話し手の「うたう」、「うたわない」を意識することで、NHKと民放、さらに、民放同士での表現の違いが見えてきますよ。
右か左かということも、見えてきます。  


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2008年07月23日

動画共有サイト

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、自分が関わったビデオが動画共有サイトにアップロードされました。いままで、率先して動画共有サイトを見たことはなかったのですが、最近は、気になる動画をきっかけにして、見るようになりました。ここに共有サイトの面白さがあることを再発見しました。

自分が参加することで、他者のコンテンツにも興味を示し、もっと参加したくなる。そして、再生回数と表示される魔法の視聴率が、さらに、気持ちを高ぶらせます。

分かってはいても、はまってしまう妙味。動画制作に従事しながらも、新しい感覚を経験し、共有サイトの仕組みに感心した一日でした。

食わず嫌いになることで、意外な発見もありますよね。  


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2008年07月14日

皮肉な視聴率

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

今回は、地上波の番組視聴率について話します。番組制作チームは、良い番組、良いコンテンツを提供することで、視聴者から、視聴率という数字で価値を判断してもらいます。その視聴率が高ければ、番組提供したいというクライアントが増え、潤沢な資金で、より一層価値のある番組を提供できる。そして、また番組提供者が増える、というサイクルが生まれます。

番組制作チームは、長寿番組になることを目標に、毎回必至に構成を考え、視聴率を高める為の仕掛けをしていきます。キャスティングは勿論、CMの入るタイミング、提供の入り方、音楽やテロップなど様々です。

制作チームの意向に関係なく、どんなに社会性の高い番組でも視聴率が悪く、継続できない場合や、内容のない番組でも視聴率が高いために、長寿番組となる場合もあります。

本来、番組の内容によって、視聴率は決まっていきますが、ごく稀に情報や材料によって、その視聴率が動く場合があります。結婚報告などのおめでたい情報によって、視聴率が上がるのは、スタッフも嬉しくなりますが、その逆もあります。スキャンダルなどの悪い情報でも視聴率が上がる場合があるのです。 この皮肉な視聴率は、制作チームに悔しい思いをさせます。

本来は、番組の内容で評価をもらい、視聴率を上げていきたいからです。情報や材料による視聴率の上昇は、一過性のものでありながら、制作チームを鈍才にし、怠け者にさせる危険性があります。

視聴率という、『他人の目』を気にしながらも、伝えたいメッセージとは何か?ということを忘れずに、制作に専念し、本質に迫るコンテンツを提供できたらと考えています。   


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2008年07月07日

熱意を伝える

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

今回は、映像での熱意の伝え方の表現について、お話します。

メッセージを伝える方法は、文章やイラスト、映像など様々ですが、映像で表現すると、もっと伝わるという事を改めて実感しました。映像でもっと伝わるということをマラソンに例えて説明したいと思います。

フルマラソンに参加した感動を伝えたくて、文章で表現する場合、事実を隈なく書く事で、ある程度の感動を伝える事ができます。しかし、文章の量も多くなり、心理描写も複雑になりがちです。これでは、読者の読解力に頼る部分も出てきます。

一方、映像であれば、画面を通して伝わる、表情や汗、動きから様々な思いが伝わります。辛い表情からは、苦しみが伝わり、汗からは必死さが、走るフォームからは、そのバランスの悪さから、限界が近い事も想像できます。もっと細かく見れば、辛い表情の中から垣間見る熱い眼差し、バランスの悪いフォームからは、大地を蹴る確かな筋肉の躍動を発見できます。

困難の中にも希望や充実感や楽しさ、そしてやる気を感じ取る事ができます。映像は、画面を通して非常に多くの情報が発信されているのです。

だからこそ、僅か数分で、胸が熱くなり、涙がこぼれる事があるのでしょう。

映像ではもっと伝わるという事を実感しながら、涙をこぼしたひと時でした。  


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2008年06月30日

怒りの表現

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、ドラマの中で、怒りの表現を効果的に使った場面がありましたので、その表現について、お話します。

「怒り」の表現については、役者の表現、カメラの動きの表現、音楽の表現、編集などの特殊効果による表現など、様々ですが、今回は、カメラの動きと編集を上手に使った表現がありました。

カメラワークの一つに、「ドリーイン」といったものがあります。これは、被写体に迫る、もしくはズームインするといったもので、被写体の存在感や印象を強める事ができます。

ズームやドリーは、連続した滑らかな動画によって、視線の集中、客観から主観への感情移入などを図るのが通常です。これだけでも「怒り」の表現も十分に可能ですが、今回は、これに、カット編集を加えて、主観にさせながら、瞳孔や脳への刺激を促していました。そのカット編集とは、連続した滑らかな動画の時間軸を省略する事で、画面ショックによる驚きと戸惑いで、非日常である「怒り」をよりいっそう表現します。

こうする事で、被写体の感情がよりリアルに伝わり、上手くいくとその本人になったかのような感情で、ドラマに入り込む事ができます。

今回は、同じドラマの中で、2回同じ手法を使うことで、上手に「怒り」を表現していました。同じ手法を何度も使うことは、諸刃の剣となり、非常に扱いが難しいのですが、今回は、非常に素晴らしかったです。

「怒り」などの感情表現についても、映像制作で上手に取り入れ、質の高い制作物を提供したいと考えています。  


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2008年06月23日

著作物の取り扱い

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

著作権法では、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されている、ということだそうです。

著作権制度を正しく理解してルールを守る事は、大変難しい事ですが、きわめて基本的なこと、また身近で頻繁に扱うものに関しては、友人に説明できるようにしっかり把握し、理解を深めていきたいと考えています。

弊社では、セミナー・講演などをさせていただく機会も多いのですが、この講演も、小説、脚本、論文などと同じ言語の著作物として、扱われます。また、その様子を写した写真には、写真の著作物として、写っている人の肖像権や撮影したカメラマンの著作権などがあります。

こうした著作物に囲まれて私達は生活しているのですが、あまりにも多くの著作物に囲まれている事から、悪意がなくても著作権侵害している場合があります。その時は、著作権制度に対する知識が十分でない事を痛感し、あってはいけないことだと反省します。そこで、著作権制度の全てを理解しようと考えるのですが、対処が難しいときもあるように思います。大事な事は、間違いを直ちに直す事。著作者や著作物の事を考えて、行動をとれば、著作権侵害するのを防げます。それでも間違った場合は、直ちに訂正する。

私が扱う、動画に関しても様々な著作権が包含しています。

著作者や著作物に向き合って、著作権制度のルールを守った確かな制作物を提供するよう、心がけていきたいと考えています。  


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2008年06月16日

お笑いとクイズ番組

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
最近お笑い番組を良く見るのですが、似たようなお笑い番組やクイズ番組が多くなったような気がします。我が家でも、その番組を見る理由が、「疲れたので、考えなくても気軽に見れる、笑いたい番組を見ようか?」ということで、ドキュメンタリーやサスペンスなどを見る機会が減りました。制作側もそれを分かっているのか、バラエティレポートやコメディサスペンスとして、考える要素を少なくして提供しているようです。敷居は低くなるかも知れませんが、その分情報量が減り、内容が薄くなりがちです。

しかし、制作物は、より多くの人に触れることが出来なければ価値を提供できません。

悲しいニュースや不安定な社会から受けるストレスによって、安易な制作物を求める視聴者とそれにあわせる制作者、実社会で効率化を求められるあまり、非現実的なことや無駄な時間を求めがちになっているのかもしれません。

こんな時こそ、無駄な時間の中にも、制作者が伝えたいメッセージをしっかり入れて、一人でも多くの人に伝える為には、どんな演出が良いのか?それを考える機会にするために、あらゆる制作物を見続けたいと思います。  


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2008年06月10日

インタビュー

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今回は、インタビューについてお話しますね。インタビューは、簡単に撮影、編集できる反面、仕上がりの良さは、経験や技術力を大きく反映したものとなります。一番忘れてはいけないのが、音です。そして、人物の配置と構図、リラックスして、生の声を引き出すこと、その表情を捉える照明、話の聞き方、まとめ方などが、重要な要素となります。

インタビューでは、音が無ければ、何も伝える事が出来ないので、発言者の音声をどのように収録するかという事が、大事です。基本的には、ピンマイクを使うことで、周辺の音を軽減して、しっかりと収録します。次に、どの映像の後に使うかを想定して、撮影場所と人物の配置を決めます。一度構図を決めたら、カメラを固定して、撮影したほうが、話に集中できます。迷わずに撮影する事が必要です。そして、リラックスした状態で、疲れさせず、考えさせず、当事者の言葉で話を聞きだせるようにインタビューを進めます。期待する答えを誘導するような質問もありますが、その言葉が漂うだけで、一気に冷めたやりとりのインタビューへとなりかねない為、なるべく、素直で、自発的な発言をしていただけるように、進めます。そして、それを編集して、伝えたいメッセージを明確にして、増幅させます。

解説ナレーションや気分を盛り上げるBGMが無くても、そのメッセージが伝わってきた時、それは、質の高いインタビューと言えるのです。  


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2008年06月02日

音の視聴環境

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今回は、音のクォリティを高める為に、どんな環境で、音をモニターしているのかを話します。

現在は、ノンリニア編集というPCを使った編集を行っています。そのノンリニア編集では音をモニターする方法が、スピーカーとヘッドホンの2通りあります。弊社では、スピーカーを置けない環境である為、ヘッドホンを使っています。どちらを使うにしても、高級である必要はありませんが、忠実再現に優れたもの、または気持ちよく聴こえるようにチューニング(味付け)したものに分かれ、どちらのヘッドホンでモニターしているのかを把握して編集することが重要です。

通常は、忠実再現に優れ、素直な音を出すヘッドホンが望ましいですが、自分が長年聴いているヘッドホンで、その特性を知り尽くしているならそのヘッドホンでも十分に作業できます。

機材の環境を整えた後は、聴く音量(レベル)もどのボリュームが最適なのかを決めていきます。大きくすれば、音のノイズやエラーを発見しやすくなりますが、完成品も音量(レベル)の高いものになってしまいます。また、耳が疲れるからといって、小さな音で、編集を続ければ、ノイズやエラーの発見ができず、全体のバランスが小さいままとなってしまうのです。

大事な事は、経験によって自分の頭の中で補正をかけられるような聴く音量(レベル)に固定して、それを徹底する事です。そうする事によって、判断基準を狂わすことなく、保てます。

そして、完成品を普通のテレビでは、どう聴こえるのか?PCでは、どう聴こえるのか?という事を想像して、検証を重ね、音のクォリティを高めようとしています。

弊社では、ヘッドホンを使っていますが、スピーカーを置ける環境であれば、アンプ内臓のスピーカーで作業すると、長時間の編集も可能になるので、お薦めします。ヘッドホンでは、耳を悪くする事もありますので、気をつけておきたいですね。  


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2008年05月26日

協力、有難うございます。

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今日は、学生の皆さんのインタビューを撮影させていただきました。簡単な質疑応答でしたが、カメラが気になって上手に話せず、撮り直しも度々ありました。NGが出るたびに、申し訳ありませんと悔しそうに言いながら、再チャレンジしてくれました。しかし、緊張して当たり前です。非日常的な行動なのですから…。

そんな中、皆さん最後まで快く協力していただきました。皆さん、有難うございました。この撮影素材を編集して、皆さんの活動が、多くの人に伝わるようにしていきたいです。完成したら、皆さんへ報告しますね。

今回は、撮影者と編集者が同じですが、本来、撮影者と編集者は、別人である事が望ましいとされています。

何故だかわかりますか?

それは、両者の役割が、正反対の位置にあるからです。

撮影は、対象の表現を最大化するべく、感情や背景を余すことなく記録します。全ての撮影素材には、気持ちが入っており、いわば、可愛いわが子のようなものです。しかし、編集者は、それを一切無視して、メッセージを伝える為には、何を捨てるか?という観点から、客観的に、行います。

撮影者と編集者の表現の対立は日常的に行われます。その調整は、ディレクターによって、行われます。互いの立場から、表現を主張する事で、良い制作物となるのです。

今回は、撮影者と編集者が同じですが、自己満足にならぬよう、少しでも良い制作物として、皆さんに提供できればと考えています。  


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2008年05月19日

記事の深読みに注意

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今回もメディアリテラシーの話をしますね。

新聞社や放送事業者などに、内外のニュースや各種の記事を提供する会社があります。日本で言えば、共同通信社や時事通信社ですね。先日、中国の地震がありましたが、あの情報は、中国の通信社「新華社」によって、提供されているものです。報道テレビなどを注意深く聞いてみると、「新華社によると…、ということです。」とアナウンサーが報道しています。これは、自社でカバーできない地域や分野は、通信社の記事を使っていますと、自社の独自情報でないことを公言しているのです。

国会や中央官庁の記事がどの媒体でも似ているな?と感じたことはありませんか?それは、共同通信社の記事を各社が使っているから、という意外と単純な理由なのです。そんな似たような記事が、ある大手新聞社だけ取り上げていないと、あの○×新聞社がそんなはずはない!と憶測しても、それもあまり意味がないことがあります。実は、独自で取材していたのに、先を越されて、悔しいから、記事を使わない、またその記事については、遥か昔に社説で、訴えていたので、使わないなど、取材能力の違いではなく、会社の都合だったりするのです。どこかの黒幕と癒着しているのでは?といった勘ぐりも楽しいですが、ハズレていることも多いようです。

ただ、事実を鵜呑みにして、真実を見極めることを忘れてはいけません。通信社といえども、国が違えば、文化も違います。謝罪は、罪であり、他者に内部事情を隠したいという特性は、報道にも反映されます。ロシアも放送局の株式を過半数持つことで、メディア統制をしています。真実を伝えようとした記者が、奇異な死にあっています。

何故、新聞くらいは、読みなさいと言われるのでしょうか?それは、その情報でさえ、末端の情報だからです。

我々に伝わる情報は、常に末端のものです。最低限、その末端の情報を使って、リテラシーを養わなければ、自分で判断することが難しくなる、ということなのです。

ピカソの絵も、モーツァルトの曲も、はじめは何も分からず、感じないかもしれません。しかし、訓練によってそれらの情報を自分に落としこめるようになります。

このメディアリテラシーも身につけておきたいですよね。  


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2008年05月12日

ドラマの違い

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今日から木村拓哉さん主演のドラマ「CHANGE」がスタートします。あるきっかけから、主人公が内閣総理大臣へとかつぎ出され、”政治”を舞台に、夢と希望にあふれたエンターテインメントとして、描かれるということです。ドラマスタッフはトレンドを意識して、より高い視聴率を獲得する為に、その時々の時代を反映します。良くも悪くも国民が、”政治”に興味を持ち、未来を心配しています。

”政治”の裏側を見ることは出来ませんが、、”政治”の入り口に立ち、多くの人が、”政治”について引き続き考えてもらえるようなドラマになればと思います。

なぜ、、”政治”の裏側を見ることが出来ないのでしょうか?それは、これが民放のドラマだからです。民放である以上、スポンサーがいます。そのスポンサーを意識したつくりになる為、イメージが悪くなるような刺激的な内容に踏み込めないのです。例えば、主人公が飲酒運転によって、何かの問題解決をして、その表現が視聴者に印象を深めることが分かっていても、これでは、車メーカーをスポンサーにすることは難しくなります。事実だと分かっていても、マイナスイメージを持たれる可能性がある番組などには、スポンサーにならないのです。

結果的に、社会性の高いドラマに、なりにくいということになります。

一方、NHKで放映された土曜ドラマ「ハゲタカ」では、立場の違いによる役割を素直に描写したことが評価され、世界で最も歴史と権威のある国際コンクールのひとつ「イタリア賞」など、国内外の様々な賞を受賞しました。

これは、NHKがスポンサーに依存せずに、自由な制作を可能にしている結果です。そのことによって、ドラマとはいえ、業界の仕組みや人間ドラマを垣間見ることが出来ます。だからこそ、心が熱くなります。

現在の土曜ドラマは、林文子さんをモデルとした「トップセールス」が放映されています。オイルショック1年後の昭和49年からの自動車業界を描いています。こちらも戦後日本社会の経済と団塊の世代の生き方を素直に描写しています。

スポンサーがいることで、どのような番組制作となっているのか?これを理解した上で、視聴する。このことだけでも非常に高いメディアリテラシーを持っているということになります。

このメディアリテラシー、あなたも身につけてみませんか?  


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2008年04月28日

みんなの童謡

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
NHKの番組で「みんなの童謡」という番組があります。皆さんも歌ってきた童謡の音楽番組です。季節に合わせた童謡を実写映像に歌詞テロップを載せて放映されています。放送日は、毎週土曜日「週刊こどもニュース」の後で、18:42〜18:45です。毎週楽しみにしている番組の一つです。

何故このミニ番組を見ているのか?実は、ここにとても多くの宝が眠っているからです。

童謡の内容にあわせて奥深い実写映像が巧みに編集されています。視聴対象は、親子です。特に幼い子供にも楽しんでいただきたいと、分かりやすい映像で、歌が楽しくなるようなストーリーを作っています。ここに、宝があるのです。
子供達にも理解してもらえるような映像の作り方、それは、編集の基本を使って、下地を作り、子供達でも感情移入できるような画を見せて歌のストーリーを作っていきます。

つまり、基本に忠実で、正統的な編集技術ということになるのです。

編集技術にも時代にあわせて、流行り廃りがあります。今流行っている編集技術を使って映像を作れても、それは、たいした技術ではありません。

基本を使った編集技術の方が遥かに高度な技術となります。

流行りの編集技術や基本の技術を使い分けて編集を行いますが、基本を忘れては、バランスが悪くなります。基本を大事に、初心を忘れないようにと言う事で、「みんなの童謡」を楽しく見ています。

今は、「こいのぼり」と「桃太郎」が放映されています。声を出して歌いだすと、一気に童心に返ります。とっても楽しいです。試しに番組を見ながら歌ってみませんか?

「やねよりたかい こいのぼり〜♪♪」
  


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2008年04月14日

色の時間軸

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
色は、色相、明度、彩度の3つによって構成されています。今回は、その中の明度についてお話します。

色相や彩度に関わらず、明度が高くなれば白に近づき、明度が低くなれば、黒へ近づきます。色とは、何なのか?それは、素粒子であり、光子です。そのため、エネルギーと時間と重さのない量を持っています。その中で、時間を表すものが、明度です。白は、RGBの全てを含んでいる時間の無限さを表し、逆に、黒は全てを失った色です。そのため、ビデオ編集の中でも、白は、未来をイメージさせ、黒は、過去や老いををイメージさせます。

例えば、夜更けから翌朝へ暗転する場合は黒を使い、主人公が青年から大人へ成長した経過を見せるときなどは、白を使います。

映像編集では、過去・現在・未来という時系列を壊して、ドラマチックにすることが多いですが、それをわかり易く表現する為に、色の持つ時間軸を上手に使って、説明しています。

色の持つ時間やエネルギーや量に着目して見ると、また新しい発見があります。

新しい発見をしていただけるよう、色を理解して映像制作へ取り組んでいます。   


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2008年04月12日

ロゴの一新

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
先日「新ドコモ宣言」で、新しいブランドステートメント、スローガンの発表と共に、新しいコーポレートブランドロゴとコーポレートカラーを発表しました。「ドコモレッド」という特別な赤で、小文字の「docomo」に変更したということです。詳しくは、NTTドコモさんのホームページを参照下さい。

11年使ってきたコーポレートロゴやカラーを変更することは、非常に重要なことです。ロゴに飽きたので、ロゴを変更しようという思いつきや、商品は性能が良いのに、業績が伸びないので、ロゴ一新で風向きを変えたいという考えは、イメージ戦略を真剣に考えていない結果、提案されることが多いと思います。

問題はそんなことではなく、もっと根深い別の問題だったりします。この場合、さらに悪い方向へ加速する為、十分な注意が必要です。

映像制作で扱うロゴも厳重に扱います。頂いた色によっては、忠実に再現できない場合もあり、その場合は、了承を得た上で、扱います。ビデオでは、NTSCというテレビ映像の方式があり、彩度の高い色を表示できません。今回の「ドコモレッド」でいえば、R:G:Bが255:0:0の赤であれば、表現できないのです。

当社では、NTSCカラーの基準を守って、制作を行っています。  


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2008年04月07日

民放で見る映画

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
最近、映画館で映画を見ることが少なくなってきました。見たい映画もいつか見ようと思っている内に、あっという間に時間が過ぎて、公開終了ということもしばしばあります。

そこで、レンタル屋さんからビデオを借りて自宅で見るのですが、それも忘れるくらい時間が過ぎるとテレビ放映されているのを見て、途中から見出したりします。

皆さんは、こんな時どうされていますか?

私は、途中から見てしまっても、見たいのをグッとこらえて、わざわざレンタル屋さんへ、借りに行きます。

今、テレビ放映しているのだから、それを見ればお金も掛からず、内容も同じでは…。と、おっしゃる方も多いのですが、興味のある映画に対しては、是非映画館や、DVD、ビデオなどで、楽しんでいただきたいと思っています。

それは、テレビ放映されている映画は、一部編集が入った、加工された映画だからです。

放送には、放送時間の制限があります、また、放送コードという規定制限もあります。

そのため、ストーリーの大筋に関係しないショットを削除することで、CMの時間を確保したり、テレビでの不適切な表現を削除して放送されているのです。それは映画の大ファンでなければ、気付かない位、緻密な編集を行っているため、初見では気にならないことなのですが、その分、映画への感動が薄れることがあります。

なぜなら、その削除された映像も含めて映画が成立しているからです。全てのショットには意味があり、様々な描写が行われています。そのため、削除されたショットがないために、制作者や役者や映画そのものの深い意味を読み取れないことが生じます。

その結果、感動が薄れるのです。

映画では、2時間程の時間の拘束をしてしまいます。忙しければ忙しいほど、最初から本物を見て、たくさんの感動とリラックスをしていただきたい、

それが、お薦めの鑑賞方法です。  


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2008年04月01日

ファッションと音楽と映像と…

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
先日、TOKYO GIRLS COLLECTIONが、TV放映されました。TOKYO GIRLS COLLECTIONは、2005年から開催されている、女の子のためのファッションフェスタです。リアルクローズと呼ばれるファッションを世界に発信するというイベントです。最新のデザインと鋭い感性を持って、各ブランドがしのぎを削ります。

ショーである以上、BGMや照明や小物などは、それぞれのファッションを印象つける為の重要な要素である為、その一つ一つにこだわりがあります。

それをもれなく伝えようと、音楽に精通したクリス・ペプラーさん、ファッションに詳しい松下久美さん、等身大の女性として安田美沙子さんがナビゲートしていました。

流れる音楽によって、ブランドのイメージが膨らみ、モデルの着こなしによってイメージを具現化し、たくさんの照明が、あらゆるシーンでの色の変化を伝えます。

伝えたいことがあるから色を使う。
伝えたいこと?それは、メッセージ。メッセージ?それは、中身。中身?それは、心だと、ある有名なデザイナーが謳っていました。

肩を下げ、前を向き、腿を上げ、足をクロスさせて、観客に表情を持ってブランドを伝える。有名なモデル達が、色を駆使したファッションを、ブランドを、心を、一生懸命伝えていました。

その表現に負けないよう、映像も最新の技術で迎え撃ちます。

私達も、映像を通して、心を伝える制作物を提供したいと思います。  


Posted by KNブログ at 09:00Comments(0)