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2007年11月26日

字幕と吹き替え

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

皆さんは、洋画を見る際、字幕で見ますか?それとも吹き替え?ですか?
この何気ない選択肢によって、見たときの印象が、随分と変わることを知っているでしょうか?
今回は、字幕と吹き替えについて、話します。

文字ばかり読んでいて、画の印象が薄く、友人と思い出話が盛り上がらない・・・。

または、面白かったという印象が深いのに、人物関係や背景がよく解らなかった・・・、

など、このような経験をしたことは、ないでしょうか?
これらは、吹き替えで見ることによって解決することも多いです。

理由は、情報量の違いにあります。文字よりも音で伝える情報量が、勝っているのです。例えば、「わかった」という表現でも、

「わかった」…なぞなぞやクイズを閃きによって発する言葉
「わかった」…相手からの依頼に対しての許諾の言葉
「わかった」…理解したか確かめたい、猜疑心をもって念のための言葉
「わかった」…十分承知していることに対して、嫌味を含んだ言葉

など、音の違いによって、様々な表現ができます。

字幕の場合は、前後の流れとトーンによって判読します。そのため、文字では考える時間を与える為、文字数を制限して表示します。これが、情報量の低下となるのです。

字幕では、誤解を招かないように、なるべく短く表現するのに対して、吹き替えでは、感情をこめて、なるべく多くの言葉で、解りやすく伝えようとします。字幕がない結果、目は、画を理解することに集中でき、さらに、印象を深めることに成功できるのです。

FOXチャンネルの『24-TWENTY FOUR-』では、主人公ジャックの迫力ある演技を字幕で楽しむ事も素晴らしいですが、微妙なニュアンス表現が多いクロエの心情は、吹き替えだからこそ、伝わります。字幕で見ている人よりも、吹き替えで見ている人のほうが、クロエのファンは多いのではないでしょうか?

どちらも一長一短ですが、使い分けて洋画を見ることが出来れば、楽しみも倍増すると思います。

是非お試しあれ。
次回は、『24』が、何故こんなにもヒットしているのか?編集の観点からお話ししたいと思います。  


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2007年11月19日

SP3

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

「スパイダーマン3」のオープニングがとても格好良いと前回、ご紹介しました。
その話をしたいと思います。

「スパイダーマン3」は、スパイダーマンシリーズの第3回目となります。前回までの背景や登場人物は、そのままで、新しいストーリーが展開されます。

シリーズ映画の難しいところは、これまでのファンをさらに喜ばせながら、初めて見る人にも、わかりやすく、楽しませなければいけません。

今回のオープニングでは、第1回目、2回目のダイジェストで、初めて見る人に説明し、今までのファンには、忘れられないシーンを思い出してもらうことで、感情移入させています。

その感情移入を容易にするために、長い1ショット構成、
また、奥行きのあるカメラ演出で、脳を刺激し、スパイダーマンが自由に空間を移動する感覚を疑似体験させてくれます。

この長い1ショット編集と奥行き演出は、アナログ編集では出来ない演出でした。しかし、コンピュータグラフィックと、ノンリニア編集の進歩によって、実現も容易となりました。

これは、とても高度な編集術の一つです。
この気持ちの良いテンポを保つ為には、高い空間把握能力が必要とされるからです。

何も考えずに見ても楽しめるし、スパイダーマンになった気分で、今自分はどんな移動をしているのか?頭の中で想像するのもとても面白いですよ。

きっと、脳が刺激され、リラックスできると思います。
頭の中が整理できず、混乱してしまう人もいるでしょう。

本編もとても良いので、是非お薦めしたい映画の一つです。
次回は、映画を字幕で見るか?吹き替えで見るか?それぞれの楽しみ方を紹介します。  


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2007年11月13日

スカッと紹介

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

今回は、気持ちの良いオープニング映像を紹介します。

オープニングは、映画、番組に関わらず、視聴者をその世界観へ誘導する大事な演出です。だからこそ、長時間の製作期間と最新技術などを取り入れています。

今回、ご紹介したいのは、
「007/カジノロワイヤル」
「スパイダーマン3」

どちらも大変有名な映画ですが、どちらのオープニングも、とても気持ちよいです。

「007/カジノロワイヤル」では、実写やフィルムを忘れさせる、トゥーンレンダリングのアニメーションがオープニングを飾ります。
映画での3次元コンピュータグラフィックスは、写実的(フォト・リアリステック)な表現が求められ、実写との合成において、どれだけ一体感を持つことが出来るかが、一つの技術尺度でした。

この従来の手法と正反対のものが、このトゥーンレンダリングです。

細部の表現を省略する反面、陰影やエッジの予測がつきにくく、未完成で新しい技術なのです。写実的な表現が完成される一方で、確立されていきました。
ゲームでは、ゼルダの伝説風のタクトが、有名ですね。当時の衝撃は凄く、大変感動したのを覚えています。

漫画やイラスト風な作画でありながら、奥行きをもつ、この3次元コンピュータグラフィックスが、クリス・コーネル氏の曲にシンクロします。聴覚、視覚両方からの刺激は、何度見ても飽きず、格好良いです。

主人公の「最強」や「最新技術ウエポン」など、オープニングが007を彷彿させてくれます。

このオープニングから一気にエンディングまで、あっという間に時間が過ぎ、本編もとても面白いです。
『スカッと』したい時、に特にお薦めです。

何も知らずに、映画を見るのも楽しみ方のひとつですが、制作者の狙いや思いなどを考えながら見るのも、とても楽しいので、複数回見る機会があれば、是非試していただきたいです。

「スパイダーマン3」のオープニングも、とても格好良いんです。
これは、次回、書きたいと思います。  


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2007年11月05日

飲食禁止

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

映像機材は、高価ですが、耐久性が高く、なかなか故障しません。
しかし、飲み物をこぼして、濡らしてしまうと、それだけで故障します。
外側は頑丈でも、内部は複雑な電子回路と複数の基盤。それが、濡れると動かなくなってしまうのです。

制作は、長時間の作業となることが多い為、どうしても手元に、食べ物や飲み物を置いて、仕事をしたくなります。

しかし、機材とは、離れた一角で、賄うことしか許されません。

機材に、もしものことがあってはならず、コーヒーをこぼす等あっては、絶対にいけないのです。

新人の時は、守れても、仕事を覚えるにつれ、機材に対して横暴な振る舞いが、増えていきます。

そんな時、非常に大事なクライアントの作業の時に、飲み物をこぼして機材を壊してしまうのです。
これで、全て台無しです。

自分の技術で、機材を使いきっていると自惚れている時、機材とコミュニケーションを忘れた時なのです。

パイロットは、飛行機がなければ、職務を遂行できません。

映像制作も同じです。機材があるからこそ、表現できます。
このことを忘れてはいけません。
機材とコミュニケーションをする、とても重要なことなのです。
  


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