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2008年09月29日

緑と赤

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今回は、テレビモニターで表現される色についてお話します。

日本では、NTSCというカラー映像の方式が採用されています。テレビモニターで表現される色数は、パソコンモニターで使われているRGBカラーモデルよりも少なく、表現の限界があります。そのため、パソコン上や印刷物で通用する配色でも、テレビモニターでは、にじんだり、目が痛かったりします。

そのもっとも代表的な組み合わせが、緑と赤なのです。どちらを背景や文字にしても、お互いの色が干渉して、にじんだり、チカチカしているように見えるのです。

そこで、NTSCの規格を守りながら、アウトプットされる状態を予測して配色をするのですが、現在では、テレビモニターの性能アップや様々な端末での利用が増え、規格を守るということがおろそかになっています。

機材の制限がなくなることによって、誰にでも身近なものとなりました。しかし、専門知識を使う場面がなくなることによって、コンテンツが乱立することにもなっています。簡単になったことで、専門知識の活用が評価されなくなると、やがて、知識を持つ者も、それ自体を忘れかねません。しかし、そんな時に、誰ともなく試される事態になるものです。そんな時、境界が曖昧になったとはいえ、基本が大事だと痛感します。

皆さんも、多くの就職活動の日々の中で、自分で決めたルールや基準を忘れず、その他大勢の中の一人とならないように、就職活動を頑張ってください。

応援しています。  


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2008年09月22日

音楽の重要性

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。
今回は、音楽の重要性について、お話したいと思います。

皆さんは、映画や番組を「消音」の状態で、見たことはあるでしょうか?

この「消音」の状態でも物語が理解できる場合は、非常に編集が優れており、画による表現で全てを理解させようとする技術者の手法を学ぶことができるということは、以前にも話しました。

しかし、多くの人は、こんな経験しませんよね。「音」はあって当たり前、の状態で見ていると思います。

では、もし、「音」が全くなかったら、どうだろうと想像して下さい。

音楽の全くない東京ディズニーランド、悲鳴やうめき声が響かない幽霊屋敷、帝国のテーマ(ダース・ベイダーのテーマ曲)が聞こえないベイダー卿の登場など、音楽がなくなっただけで簡素なものになってしまうシーンは、驚くほどあります。

画と音は、一心同体。それぞれが相乗効果をもたらしています。しかも、音楽は、心理面に大きく働きかけます。それだけに、音楽だけで、有頂天になったり、怯えたりするのです。

裏を返せば、自分の気持ちや気分を音楽でコントロールすることができるのです。

就職活動で、気持ちの切り替えがうまくいかずに、テンションが下がっているなら、こういった音楽を使って、気持ちを切り替えてみるのも良いですよね。あなたが好きな音楽、あなたを励ます音楽をあなたは必ず持っていますよね。自分をリセットしてくれる音楽とは何なのか?ここで少し考えて、活用してみませんか?

皆さんの就職活動を応援しています。  


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2008年09月16日

地方に起きるCMの隙間

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

CMと番組の切り替えで、ほんのちょっとの黒い画面や、止まった画を見たことは、ありますか?今回は、キー局の番組では、絶対に起こらない不思議な現象について、お話します。

番組の多くは、キー局によって制作され、放映されます。地方では、独自で制作しているものは、ごく僅かです。そのため、キー局から提供される番組をそのまま流すことが非常に多いのです。しかし、地方局にも広告主はいますから、その地方の広告主のCMを流す必要があります。つまり、キー局で提供されているCMから地方の任意のCMに切り替えているのです。

この時のタイミングがずれてしまうと、何もない黒い画面や、番組の捨て画となっているものを放映してしまうのです。

番組とCMの間には、約3秒間の余白の画が付け足されています。そのため、多少のずれが生じても、視聴者は気がつくことはありません。しかし、キー局によって、挿入されているCMと地方で準備しているCMを切り替えるため、大きくずれてしまった際に、目視できる状態になるのです。

といっても、1秒間(約30フレーム)の中の2フレームや5フレーム程度なので、この隙間を目視できる人は、動体視力が良いということもいえます。

地方でしか見ることができないこのCMの隙間、もし気づいているなら、あなたは、番組編集者として、大活躍することができるかもしれません。  


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2008年09月08日

約100(およそ100)

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、統計数字を多く使った番組がありました。番組で情報を伝える場合は、画、文字、音声などがありますが、それぞれについて、視聴者が誤解しないように、一定のルールがあります。今回は、そのナレーションについてお話します。

文字表示では、「約100個」としながら、音声では『おおよそ100こ』と表現します。『やく100こ』とは、表現しません。なぜそのように表現しなければいけないのか、わかりますか?

『やく100こ』と読む場合は、前後の文脈や流れなどから、聞き手によっては、『ひゃく100こ』と聞こえる恐れがあるからです。『ひゃく100こ』と聞こえてしまえば、「100、100個」という解釈もでき、意味がわかりません。そこで、文字で「約100個」でも音声では必ず『おおよそ100こ』と読むことが、誤解を招かず、視聴者にやさしい番組となるのです。

同様にして、「7個」は、『ひちこ』とは読まず、『ななこ』と読みます。

『おおよそ』という読みは、使い慣れたものでは無いかもしれませんが、視聴者に正しく情報を伝えるために、こうしたルールがいくつもあります。なぜ、このような表現になっているのだろう?と疑問に思った場合は、その背景にどんなルールがあるか考えてみてください。仮説をたてることができるようになれば、退屈な報道に対しても、自分の楽しみを作ることができますよ。

当社の制作物も、正しい情報を伝えるためのルールを重視して、映像制作しています。
  


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2008年09月01日

地球最後の男、考える画。

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、考える映画を観ました。
地球最後の男に希望はあるのか。「アイ・アム・レジェンド」です。これは、2008年のお正月映画として公開されているものです。少し時間が経っていますね。

この映画は、人間が作り上げたウイルスによって、人類のほとんどが死に絶え、免疫を持っていた科学者が、廃墟と化したニューヨークにたった一人で残り、ワクチンの研究・開発をして、人類絶滅の危機を救うという物語です。

いろんなことを考え、疑問を持ってほしいという製作者のコンセプト通り、のっけから映画に対する説明的なダイアローグがなく、状況説明や環境設定を自分で考なければいけません。それだけにエキサイティングであり、ひとつひとつの画や音に注視して、頭を使ってみる映画なんだと気付かされます。

そして、その訓練が、この映画の主人公の心情を深く理解することになるのです。

この手法によって、知らず知らず話に引き込まれ、自分なりの結論を出すことができます。心理描写にたっぷりの時間を使いながらも本来説明するための映像をカットして、100分という短い映画に仕上がっています。つじつまを合わせるには、自分の考えで補完しなければならず、人それぞれの解釈によって、千差万別となります。

映画には、ひとつのメッセージをとことん分かり易く伝えるものと、見る人の受け方によって、千差万別のメッセージを伝えるものがあります。
どちらの手法も素晴らしく、正否などありませんが、頭を使ってリフレッシュしたい方には、後者の映画をお勧めします。食い入るように見つめている自分に興奮しますよ。  


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