2008年09月08日

約100(およそ100)

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、統計数字を多く使った番組がありました。番組で情報を伝える場合は、画、文字、音声などがありますが、それぞれについて、視聴者が誤解しないように、一定のルールがあります。今回は、そのナレーションについてお話します。

文字表示では、「約100個」としながら、音声では『おおよそ100こ』と表現します。『やく100こ』とは、表現しません。なぜそのように表現しなければいけないのか、わかりますか?

『やく100こ』と読む場合は、前後の文脈や流れなどから、聞き手によっては、『ひゃく100こ』と聞こえる恐れがあるからです。『ひゃく100こ』と聞こえてしまえば、「100、100個」という解釈もでき、意味がわかりません。そこで、文字で「約100個」でも音声では必ず『おおよそ100こ』と読むことが、誤解を招かず、視聴者にやさしい番組となるのです。

同様にして、「7個」は、『ひちこ』とは読まず、『ななこ』と読みます。

『おおよそ』という読みは、使い慣れたものでは無いかもしれませんが、視聴者に正しく情報を伝えるために、こうしたルールがいくつもあります。なぜ、このような表現になっているのだろう?と疑問に思った場合は、その背景にどんなルールがあるか考えてみてください。仮説をたてることができるようになれば、退屈な報道に対しても、自分の楽しみを作ることができますよ。

当社の制作物も、正しい情報を伝えるためのルールを重視して、映像制作しています。


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Posted by KNブログ at 09:00│Comments(0)
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