2008年06月30日

怒りの表現

こんにちは、ナレッジネットワークの尾本です。

先日、ドラマの中で、怒りの表現を効果的に使った場面がありましたので、その表現について、お話します。

「怒り」の表現については、役者の表現、カメラの動きの表現、音楽の表現、編集などの特殊効果による表現など、様々ですが、今回は、カメラの動きと編集を上手に使った表現がありました。

カメラワークの一つに、「ドリーイン」といったものがあります。これは、被写体に迫る、もしくはズームインするといったもので、被写体の存在感や印象を強める事ができます。

ズームやドリーは、連続した滑らかな動画によって、視線の集中、客観から主観への感情移入などを図るのが通常です。これだけでも「怒り」の表現も十分に可能ですが、今回は、これに、カット編集を加えて、主観にさせながら、瞳孔や脳への刺激を促していました。そのカット編集とは、連続した滑らかな動画の時間軸を省略する事で、画面ショックによる驚きと戸惑いで、非日常である「怒り」をよりいっそう表現します。

こうする事で、被写体の感情がよりリアルに伝わり、上手くいくとその本人になったかのような感情で、ドラマに入り込む事ができます。

今回は、同じドラマの中で、2回同じ手法を使うことで、上手に「怒り」を表現していました。同じ手法を何度も使うことは、諸刃の剣となり、非常に扱いが難しいのですが、今回は、非常に素晴らしかったです。

「怒り」などの感情表現についても、映像制作で上手に取り入れ、質の高い制作物を提供したいと考えています。

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Posted by KNブログ at 09:00│Comments(0)
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